よくあるご質問・弊社製品の特長をわかりやすく掲載しております。
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- 通信ケーブルの最大使用電圧と最大使用電流について
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通信ケーブルの用途は、主に次の2つに大分され、それぞれの関連法規により、最大使用電圧・電流は下表のとおりに定められています。
ただし、最大使用電流は、導体径(断面積)、絶縁体の種類、線心数、周囲温度等によって変わりますので、ご注意ください。用途 関連法規 最大使用電圧 最大使用電流 電気設備
(小勢力回路)電気設備に関する技術基準 15V以下 5A以下 15Vを超え30V以下 3A以下 30Vを超え60V以下 1.5A以下 有線電気通信設備
(電話回線等)有線電気通信設備令 100V以下 10数mA程度 - 弊社製ケーブルの対応規格について
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弊社で製作している主なケーブルは、下表に示す公的規格に準じて製作しています。
品名 対応規格番号 着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
FCPEV及びFCPEV-SJCS 5402 着色識別ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル
EM-FCPEE及びEM-FCPEE-SJCS 5421 警報用ポリエチレン絶縁ケーブル
AE及びEM-AEJCS 4396
(認定品)小勢力回路用耐熱電線
HP及びEM-HP消防庁告示第11号
(認定品)衛星放送テレビジョン受信用発泡ポリエチレン絶縁ビニルシース同軸ケーブル
S-4C-FB、S-5C-FB、S-7C-FBJIS C 3502
(JIS表示許可品)衛星放送テレビジョン受信用発泡ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシース同軸ケーブル
EM-S-4C-FB、EM-S-5C-FB、EM-S-7C-FBJCS 5423 ビニルキャブタイヤ丸形コード
VCTFJIS C 3306
(JIS表示許可品) - FCPEVとCPEVの違いについて
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JCS規格においては、FCPEV(JCS 5402:着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)とCPEV(JCS 5224:市内対ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)は区別されており、FCPEVは構内通信回線等を、CPEVは電力保 安用及び市内通信用を主たる用途として規格化されています。
両者の主な構造面での違いは下表のとおりであり、FCPEVはCPEVの絶縁体及びシース厚さを薄くし、経済的にしたものと言えます。品名規格 主な用途 導体径 絶縁体厚さ 線心識別 シース厚さ FCPEV
JCS 5402構内通信回線等 0.65mm
0.9mm
1.2mm0.18mm
0.23mm
0.3mm全色識別 1.0mm~ CPEV
JCS 5224電力保安用
市内通信用0.5mm
0.65mm
0.9mm
1.2mm0.3mm
0.3mm
0.4mm
0.5mmトレーサ 1.5mm~ - 電線・ケーブルの耐用年数について
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一般的に、電線・ケーブルの設計上の耐用年数は、その絶縁体に対する熱的・電気的ストレスの面から20年~30年を基準として考えてありますが、使用状態における耐用年数は、その布設環境や使用状況により大きく変化します。
特に、屋外布設においては、温度変化、紫外線、塩害、結露、凍結等の数々の劣化要因が考えられますので、一概に「耐用年数が何年」とは申し上げられませんが、「耐用年数の目安」としては、社団法人日本電線工業会の技術資料第107号に示されており、「ケーブルが正常な状態で使用された場合の耐用年数の目安は、屋外布設で15~20年、屋内布設で20~30年である」とのことです。
- 自己支持形ケーブルの支持線サイズについて
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弊社で製作しています、各種自己支持形ケーブル(SSD、SSF、SSS)の標準支持線サイズは、径間20m~30mで弛度5%以下を確保できるように選定していますので、特に長径間で使用される場合には、支持線サイズを太くすることが必要です。
- Cat5e対応品とCat6対応品の違いについて
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Cat6対応品は、Cat5e対応品の上位製品であり、両者の大きく違う点は電気特性です。Cat5e対応品の周波数帯域が100MHzであるのに対して、Cat6対応品の周波数帯域は250MHzまでと広く、要求される特性レベルもより厳しいものとなっています。
また、Cat5e対応品は、10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tの配線に使用できますが、Cat6対応品は更に上位クラスである1000-BASE-TXにも使用できます。